卒業した先輩
インタビュー

  • 興味の赴くまま、幅広い分野を自由に履修。

    西村 瑶 さん 25歳  

2023年9月教養学部(人間と文化コース)卒業 

渋谷学習センター所属 ※2023年9月時点

他大学を中退後、放送大学へ編入学

 

 

 

Q.放送大学へ入学した理由を教えてください。

 

通学制の大学を1年ほどで退学し、

その後、両親から放送大学を勧められたのがきっかけです。

 

 

Q.放送大学へ入学した決め手は何でしたか?

 

大学をやめた理由のひとつが、

学びたいと思える授業が少なかったからなので、

幅広い分野を自由に学べる点が気に入って入学を決めました。

自分のペースで勉強できるという点も大きな決め手でしたね。

これは入学してからも本当に良かったと実感できるメリットです。

 

 

 

 

Q.入学前に不安だったことはありますか?

 

もとの大学では日本語教育を学ぶ学科に所属していたので、

人間と文化コースを選択しましたが、

何を履修して、どのようなスケジュールで、どうやって勉強するのかなど、

すべてを自分で決めなくてはならないので、

「本当に自分にできるのかな?」という不安がありました。

 

入学してからも慣れるまでは

修得単位の区分もよく理解できず混乱していましたが、

履修要件をクリアできるようエクセルで表にまとめて

上手に管理できるようになりました。

 

 

Q.日々の学習はどのように進めましたか?

 

勉強、学習塾でのアルバイトを休みの日に進めていました。

あとは、テスト前になるとアルバイト帰りにファストフード店で勉強することもありました。

「勉強が進まない」「やる気が湧かない」といった日は学習センターも活用しましたね。

アルバイトの前に寄って1、2時間くらい自習すると結構集中できるんです。

 

週に3〜4日のアルバイトとはいえ時間のやりくりは大変でしたので、

単位認定試験がウェブ化されてとても助かりました。

 

また、放送授業は主にインターネット配信を活用しました。

まずは関心のある授業からどんどん履修して

単位が足りないなというときは得意分野や履修した授業に近いものを選んでいました。

アラビア語、トルコ語、ベトナム語など外国語の授業も、

Zoom対応の面接授業でわかりやすかったのでたくさん受講しました(※)。

(※)当時はコロナ禍のため、面接授業を一部Web対応していました。

 

ほかにも面接授業の「フォトグラフィー概論」など、

クリエイティブな分野にも挑戦するなど、

とにかく、その時々で興味がある分野を気の向くまま、自由に選択して挑戦しました。

 

 

 

 

 

Q.ご卒業された今でも、印象に残っている授業はありますか?

 

滝浦真人先生の「言語研究法(’19)」は、授業の進め方が軽快で楽しめました。

途中に出てくるちょっとした豆知識などが多彩でおもしろいんです。

今でも時々見返しています。

 

 

 

Q.「科目群履修認証制度(放送大学エキスパート)」による

「異文化コミュニケーションプラン(異文化理解支援)」を認証取得されていますが、

何かに活かせたと感じますか?

また「放送大学エキスパート」をどこで知りましたか?

 

放送大学で取得できる資格について調べていたときに知りました。

心理学の分野の資格が何種類かあることは知っていましたが

他の分野で何かないかなと調べていたときに見つけました。

 

認証取得に必要な科目も、すでに履修した科目が多かったので「これならできそうだ」と。

今のところ、直接何かに役立ったという実感はありませんが、

自分が勉強してきた内容を伝えるきっかけになり、自分の自信になっています。

 

実は放送大学に在学している叔父がいるのですが、

エキスパートを取得したことを伝えると一緒に喜んでくれました。

 

 

Q.就職活動はどのように進めましたか?困ったことはありましたか?

 

中退した大学時代の友人に教えてもらいながら

いわゆる就活サイトやエージェントに登録しましたが、

新卒向けサービスは通学制大学の学生をターゲットにしているように感じたので

「第2新卒OK」の転職サイトを利用しました。

 

そんな経験を経て、偶然ですが今は転職エージェントの運営会社でバックオフィスの仕事をしています。

 

 

➤➤後輩へメッセージをお願いします。

 

大学を中退した後、放送大学の学生証を手に入れたとき

「まだここにいていいんだ」と思ったのを覚えています。

 

私のようにやり直したい人も、もっと学びたい人も、

多様な人を受け入れてくれる場所ですから、

あまり気負わず「習い事」のような感覚で、ひとつひとつの科目を無理のない範囲で。

まずは、そのくらい気持ちで始めてみるのも良いと思います。