卒業した先輩
インタビュー

  • Web試験で仕事と両立、 “編入学から2年で卒業”の目標を果たせた

    B さん 29歳  

2021年3月教養学部(心理と教育コース)卒業
北海道学習センター(旭川)所属   ※2021 年3月時点
専門学校卒業後、救急救命士として就職し、働きながら放送大学へ編入学

 

Q.入学理由を教えてください
専門学校を卒業後、救急救命士として働きはじめました。
医療が関わる職業ですので論文に触れる機会も多く、「論文の書き方を学びたい」と思ったのがひとつの理由です。
また、救急救命士として働く中で今後のキャリア形成に悩んでいた際に、同業の大先輩から「学士を取ってはどうか」とすすめられました。

 

実は、学士を取得し、救命士として現場で働いている人は少数であり、先輩からの助言を受けて「今後の人生を良い方向に変えられるのではないか」という気持ちで、大学で学士を取得することを決意しました。

 

Q.放送大学へ入学するきっかけを教えてください。
北海道に住んでおり、当初は通学制の大学で入学を検討していましたが、どうしても移動に時間がかかり、仕事と両立するには現実的ではないと思いました。

 

そこで、PCやタブレットを使っていつでもどこでも学べる放送大学が選択肢として浮かびました。
職場において、患者さんの中には心の病を抱えている方もおり、心理学には以前から興味がありました。
また、職場の上司が部下指導の課題に直面している姿を見て、教育、特に成人教育に対して関心があり、教育の基礎を学びたいという思いもあったので、放送大学の「心理と教育コース」はまさに自分にうってつけだと思い決めました。

 

Q.大変だったことはありますか?
編入学で最短の、「2年で卒業」という目標を掲げていたことで、各学期に修得しなければならない単位が多くなってしまい、仕事をしながら勉強時間を確保することが大変でした。

 

できるだけ効率的に学習を進めたいと思い、「すきま時間の有効活用」を意識しながら勉強に取り組みました。
単位認定試験が途中からWeb受験方式となり、自宅受験が可能になりましたが、これは仕事と両立していくうえで重要な要素であり、
これがなければ、2年での卒業は難しかったと思います。

 

 

Q.放送大学で学んでよかったことをおしえてください。
まだ模索中ではありますが、将来の選択肢の幅は広がったのではないかと思っています。
救急救命士の資格は医療従事者の中ではまだ歴史が浅く、おもに救急救命士資格を有しない医師の方が教育にあたっていますが、
現場の活動や医師への情報・状況伝達など、特有のスキルや考え方は多くあります。

 

教育について学び、上位の学歴である学士を取得したことで、将来、同資格を持つ人々の教育や学問の確立に携わることができたらと考えています。

 

Q.おすすめ科目を教えてください。

「女性のキャリアデザインの展開(’17)」では、さまざまな職業、年齢、境遇の学生の考え方に触れ、自分自身の視野を広げることができました。

 

また、「教育学入門(’15)」(現在は閉講)は、論文構成を一から学ぶことができ、その他の科目を履修するうえでの基盤となりました。

 

➤➤後輩へメッセージをお願いします。

「2年で卒業」を目標にスタートした大学生活は、要領を得るまでは仕事と勉強の両立に苦労し、2年では厳しいかな、とあきらめかけたことも多々ありました。
しかし、講師の方々や、さまざまな境遇で学ぶ学生たちの考えに触れながら、学ぶ面白さや生涯学習の意義を感じ、有意義な大学生活となりました。

 

専門学校の学生時代までは勉強が嫌いで、常に受け身の姿勢で勉強をしていました。
専門学校卒業後ではなく、一度就職をしたタイミングで自ら選択した道だったからこそ、ここまで意欲的に勉強に取り組めたと思っています。
一度はタイミングやチャンスを逃しても、いつからでも学ぶことはできます。
「今だからこそ」学びたいという方には、ぜひ挑戦していただきたいです。