卒業した先輩
インタビュー

  • 「世の中と向き合い考えるための思考力がついた」

    武田さん 30歳  

2021年3月教養学部(社会と産業コース)卒業 大阪学習センター所属 ※2021年3月時点

他大学から放送大学へ編入学

 

Q.放送大学へ入学するきっかけを教えてください。
高校の担任の先生に、大学を退学したことを報告した際、修得単位を認定してもらい卒業するとよいとすすめられたためです。

 

Q.大変だったことはありますか?

講師に直接質問をすることができない点、また質問箱で質問をしてもなかなか返信がこないことがある点。
そういったときは一旦置いておいて他のことをしてから学習へ戻ってくると理解できることがありました。

似た内容の別の講義を視聴して見ると解決することもありました。

 

Q.放送大学で学んでよかったことをおしえてください。

対面の生の授業と違い、講義一回一回の講師の伝えたいことが学生にもわかる形ではっきりと示されており、

どこを目標に学べばいいのかがわかりやすかったです。

また計画的に構成されているため、途中で脱線したり思いつきで内容が変わったりすることがなく、安定して学習できました
(それが対面授業の醍醐味ではあると思いますが、講師によって内容が大きく左右されることがあるため)。

 

放送大学では自分のペースで学習を進めることができ、講義を何度も聞き返すことができるので、
納得できるまで理解を深めることができました。

 

Q.おすすめ科目を教えてください。

『新しい言語学(’18)』認知と文化、言語が様々な側面から語られていて非常に面白かったです。

 

『現代日本の政治(’15)』(2022年度第2学期をもって閉講)『現代の国際政治(’18)』この2つを抑えれば近現代の歴史とあわせて国内外の政治の基礎が理解出来ると思います。
ニュースの解像度がぐっとあがります。さらに踏み込んだ日本の近現代史なら『日本の近現代(’15)』(現在は閉講)がおすすめです。

 

『地域と都市の防災(’16)』(現在は閉講)災害が頻発している昨今において、皆さんに見てほしい非常に素晴らしい防災の科目でした。

 

 

➤➤後輩へメッセージをお願いします。

これまではニュースを見たり、社会のさまざまなことについて気になって調べてもよくわからないことが多く、

誰が何の目的でそういったことを行っているのか見極める力がありませんでした。
放送大学で政治や経済、社会学の基本的な構造、また歴史や文化を幅広く学んだことで、世の中の出来事に対して
どう向き合って考えたらいいのか、その考え方が身に付きました。知識を手に入れ、それをもとに思考するためには

リベラルアーツが欠かせないことを改めて感じました。

 

国会を視聴しても以前は内容が理解できず、すぐに見るのをやめてしまったのですが、

放送大学で憲法や法律についての基礎を学んでからはとてもよくわかります。

内容がわかれば、与党野党それぞれがどういった意図で主張しているのか、どういう方向性の党なのかもわかります。

専門家の方の著書やコラムも読むことができるようになりました。

 

情報を手に入れる技術があり、その情報を正しく分析できる力があるからこそ、
自分自身でしっかりと考えることができるのだと思います。

 

また、面接授業では同世代から先輩方まで多様な方々と出会うことができ、

自分とは異なる価値観の方ともお話する機会があり、非常に貴重な体験をしました。
Covid19によって面接授業はなかなか受講しづらいかもしれませんが、

興味のある授業が近くの学習センターで開講される際はぜひ気軽に参加してみてほしいと思います。

 

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