卒業した先輩
インタビュー

  • 好奇心が満たされた4年間。すべての学びが糧に。

    遠藤 いち花 さん 23歳  

2023年9月教養学部(心理と教育コース)卒業 

神奈川学習センター所属 ※2023年9月時点

高校卒業後は、働きながら演劇活動を行い、放送大学へ入学

 

 

Q.放送大学へ入学した理由を教えてください。

私は、北海道の高校を卒業してすぐに上京し働いていたんですが、

あるときから演劇の世界に身を置くようになったんです。

そこで知り合った人に「勉強が好きなら通信制大学でがんばってみればいいんじゃない?」といわれたのが、

通信制大学への進学を考え始めたきっかけです。

 

もともと心理学に興味があって勉強したいとは思っていたのですけど、

大学へ通学するとなると時間や費用の面で難しくて……

でも、確かに通信制なら大丈夫かもしれないと思ったんです。

 

Q.放送大学へ入学した決め手は何でしたか?

他大学と比較検討していた時期が夏頃で、

放送大学には10月入学があったのでタイミングが良かったことと、

入学案内やホームページの説明がわかりやすかったこと、

心理学の授業が多かったことなどが決め手です。

 

 

Q.入学前に不安だったことはありますか?

きちんと卒業できるのかな?という不安はよぎりましたけど、

私は好奇心旺盛なタイプなので、どんな分野でも学ぶことは好きですし、

とにかく4年で卒業しようと決意して入学しました。

 

 

Q.4年で卒業するために履修計画で工夫したことはありますか?

自由業なので、まとまった空き時間は比較的作りやすかったと思いますが、

残りの授業回と単位認定試験までの日にちを逆算しながら

無理のないスケジュールで日々取り組むようにしていました。

 

例えば、シラバスで授業を選ぶ際には、

難易度を確かめて、優しい授業から取るようにしました。

あとは、テストの日程が被らないように気をつけながら、

興味のある授業を先に履修するようにしました(※)。

 

また、ラジオ科目とテレビ科目の数があまり偏らないよう気をつけました。

ラジオ科目を続けて聞き、映像も見たくなったらテレビ科目を見たり。

自分自身で飽きないための工夫です。

 

(※)当時は学習センターで単位認定試験を実施していたため。現在は自宅でWeb受験です。

 

 

Q.日々の学習はどのように進めましたか?

放送授業は、ほぼすべてインターネットで視聴しました。

科目登録をしていない授業も見られるので次の選択に迷っているときなどにも活用できました。

 

学習のスケジュールは、平日は寝る前に1〜2回分、休みの日は何回分も続けてというスタイルで、

全15回を逆算しながら予定を立てていました。

それも試験前の約2週間前にはすべて見終わるようにして、

そこからの2週間は、過去問題や教科書に付属する実習問題で試験に備える期間に充てました。

 

単位認定試験は、最初の1回は渋谷の学習センターで、

それ以降はずっとウェブでした。

自宅の落ち着いた環境で受験できるのは良かったです。

それに、時間の融通が効くので助かりました。

 

 

 

 

Q.放送大学で学んだことが普段の仕事に役立っていると感じることはありますか?

そう感じることは多いです。

例えば「スポーツメンタルトレーニング論」や

「言語・コミュニケーション・障害」などの授業で学んだ内容は、

俳優やダンサーとしての仕事のときでも、日常生活でも、

過度な緊張で自分がコントロールできなくなったときにとても役立っています。

 

どちらも対処法そのものを学んだわけではなく、

「自分がなぜ緊張するのか」など、機序を学べたことが有益だったと思います。

「それは、なぜ起きるのか」ということを深掘りしてくれる授業は、

自分事に置き換えやすく、それが成長に繋がるのかもしれません。

 

「経験」も大事ですが、そこに「勉強」が加わると自分が豊かになって、

生活の質も上がると思うんです。

そうなると相乗効果で、

人とのコミュニケーションや、仕事のクオリティーやさまざまな場面でうまく行くような気がします。

そういう意味で、放送大学で学んだ内容に無駄なことはひとつもなかったと言えますね。

 

 

Q.ご卒業された今でも、印象に残っている授業はありますか?

入学して最初の頃に受けた高橋和夫先生の「国際理解のために」という授業が、

大変興味深く影響を受けました。

一番最初の基礎科目で必要単位のために履修しただけでしたが

思いがけずはまり、高橋先生の他の授業も履修しました。

 

高橋先生の授業は全然教科書を使わないんです。

もちろんテストのためには教科書を読む必要がありますが、

その内容も興味深いので結局2度楽しいんです。

 

先生がロケに出かけた授業などは、動画からその場の空気も伝わってきて、

先生の経験や感じたことなどを聞けるのも楽しかったです。

雑談を交えながらの授業は、臨場感があって私は好きでした。

あまり興味がなかった分野のおもしろさを発見できるのも、肉声による授業ならではだと思います。

 

 

➤➤後輩へメッセージをお願いします。

学びたいという気持ちがあるなら、

とりあえず、どこから始めても構わないので、ぜひ挑戦してみてください。

面倒だな、退屈だなと思っても

努力して学んだことはずっと頭の中のどこかに居て、

忘れたころに役立つことがきっとあると思うんです。

豊かな “学び”の世界に飛び込みましょう。